伝説の名牛「気高」号。おいしさを凝縮するオレイン酸。
そして、肉質日本一に輝いた鳥取和牛
平成29年9月に開催された第11回全国和牛能力共進会宮城大会(以下、「全共」という)において、全国のブランド牛が集まる中、種牛能力と産肉能力を総合評価する第7区のうち肉質を審査する部門(肉牛群)で、「鳥取和牛」は第1位を獲得しました。
全共で活躍したのは、「白鵬(はくほう)85の3」、「百合白清(ゆりしらきよ)2」を父に持つ子牛です。
「気高」号の血統を引き継ぐこの2頭は、高品質な牛肉を生み出す種雄牛として全国に知られていることから、この血統の子牛を全国の農家が求めています。
鳥取和牛のくちどけの良さに関係しているのが豊富に含まれている「オレイン酸」です。
オレイン酸は、牛肉脂肪中に多く含まれるほど肉の風味をよくし、16度という低い融点でくちどけを実現します。
鳥取県畜産試験場の研究の結果、「気高」号の血統を強く引き継ぐほど、オレイン酸含有量が高くなる傾向にあることがわかっています。